INABA Takashi

稲葉高志
2022/11/10 - 11/20 (終了しました)

私の制作における基本的なコンセプトは「SUBSTANCE:本質」です。
近年,私は鏡の作品を主に制作しております。
鏡は周囲のものを反射し続けるだけで,それ自身は無個性のように思います。
それ自身が何かを発したり主張したりするわけではありません。
そして,反射してきた像は既に屈折し反転しています。
またそれは,一見,無個性でありながら(屈折し反転しているという時点で)ある種の個性を有し,周りと関係し反応し続けながら存在しているとも考えられます。
鏡は光がある限り周囲の様々なものを映し続けます。この「映し続ける→写し続ける→コピーし続ける」という過程そのものが,ある意味で,生命や星や宇宙の本質的なことであり,また,その過程での混合や融合,それによるエラー,更なる再融合などによって今あるこの世界や宇宙の姿があり,その姿は様々あった選択肢の一つの結果であり過程でしかないように思えます。
それは,私が制作の基本コンセプトにしている,この世界,この場の「SUBSTANCE:本質」に繋がるものだと思います。(稲葉高志)